はじめに
1999年に初めてバングラデシュを訪問してから、彼の地に魅了され続けている。
風・大地・人、みんないいのだ。
カンボジアのラタナキリという、ラオスとの国境に近い密林と少数民族による焼き畑もよかったが、
私の中では、バングラデシュ平野部の田園地帯の美しさが一番だ。
360度まっ平らの田園が広がり、そこでの朝日と夕日は忘れられないものとなる。
雨季であれば、雨がやってくる前に、土埃の匂いが先にやってくる。そして、雨の後の緑の美しいこと・・・・。
乾季であれば、早朝の朝靄の中、農民が農作業へ出ていく姿は幻想的でさえある。
子どもたちの笑顔はなんと言ってもかわいいし、大人たちのおもてなしの心にはいくら感謝してもし尽せない。
そんな、バングラデシュの良さを少しでも多くの皆さんに紹介したいと思い、アルバムを作りました。
素人の写真なので、お恥ずかしいのですが、何かの参考になればと思います。
首都ダッカ〜旧市街地(オールドダッカ)
人口1億4000万人のバングラデシュ。その約3割弱が都市に住む。
Moving Countryといわれるだけあって、首都ダッカは建設ラッシュの真っただ中だ。
近代的なビルの合間にスラムが混在するが、オールドダッカだけは、いつも変わりない”らしさ”を伝えてくれる。
世界最大の図書祭り(ダッカ大学にて)
2011年2月19日、何百という本屋が出店。女性の姿も多くみかけて、文化の高さを感じる催しだった。
ダッカのストリート・チルドレン(青空教室と一時滞在所)
地元NGO、オポロジェヨ・バングラデシュの活動より。右端は、働くストリートチルドレン。
ノルシンディー県アムラボ村へ(地元NGO・PAPRI)
首都ダッカから北東へ車で2〜3時間。首都近郊農村のアムラボ村。
日本の国際協力NGO・シャプラニール=市民による海外協力の会のCDCセンターから独立した、
地元NGO・PAPRI(花びらの意味:村人の自主性を通じた貧困の削減の英語名の頭文字)の
活動地である。30年以上にわたる支援の歴史の中、村人はいつも私たちを快く迎えてくれる。
アムラボ村の農村風景と男の子達
乾季(左)も雨季(右)も基本は水田耕作だ。村の橋の上で遊ぶ男子達。(女子はほとんどみかけない。)
アムラボ村の中へ 女性ショミティ(相互扶助グループ)の活動
女性ショミティでは、衛生教育・識字教育の他に、貯蓄活動もしており、女性の自立と社会進出の基盤となっている。
シャプラニールや地元NGO・PAPRIが支援して20年も続くショミティでは、貯金で田んぼを買う女性もいて、継続は力なりを痛感する。
アムラボ村の中へ 少女グループ(キシュリ)の活動
早婚が禁止されてから、村の女性に少女期〜思春期という時期が生まれた。
地元NGO・PAPRIの支援の元、その年代の女の子たちが集まって、衛生教育を受けたり女性の自立について勉強し、村での社会貢献活動も行う。
アムラボ村 2500年前のワリボテショー遺跡
最近発見された遺跡で、アムラボ村が東西交易の要地として栄えていたことをしのばせる発掘品がたくさん出土している。左端は、遺跡の発掘に奔走した村人である学校の老先生。
GRAMEEN銀行とANANTA社の近代的な縫製工場
ユヌス総裁にはお会いできなかったが、貴重なお話を伺った。ANANTA社はGAPのボトムスを作って日本に輸出していた。
ムンシゴンジ県スリナガル村の私立SIZUE小学校
地域でも優秀な成績を修める私立小学校。理事長は、SHAHE ALAM氏。
スリナガル村 マワ橋付近の魚市場と船旅
魚市場はいつも活気がある。ここからガンジス河を渡る船旅が始まった。
地方都市ジョソール県へ
首都ダッカから西へ船と車で5時間。静かで穏かな田舎。ここにはグローバリズムはまだ押し寄せてはいない。
ジョソール県サティアントラ村
TUHINさん一家にお世話になる。おばあちゃんのカレーは絶品。
サティアントラ村の生活の知恵
かまどの灰は鍋磨きに、牛フンは棒状に乾かして、かまど燃料になる。
サティアントラ村に共存するヒンドゥー教徒
イスラム教徒と分け隔てなく敷地が接している。生業は陶器づくりである。 イスラム教ではタブーとされる、豚飼いにも遭遇した。
サティアントラ村でサリーを着て
Grameen Checkで買ったジャムダニ織りのサリーを着せてもらって、ヘナ染もほどこして。
サティアントラ村の瞑想の池
アーユルヴェーダの薬屋(木曜バザールで)
サティアントラ村の伝統布ノクシカタ
旅のひとコマ(文化:吟遊詩人バウル/文化プログラムで踊る少女)
旅のひとコマ(食事)
(2)
かの地に 畳表の原料になる い草は自生していませんか。
森田忠雄様
お問い合わせ、ありがとうございました。
田んぼの縁で、イグサらしきものは見た事があるのですが、
はっきりと手にとったわけではないので、確証がありません。
2014年の雨季に訪問することができたら、確認してきます。
また、現地に詳しく植物学の素養がある方がいたら尋ねてみます。
気長にお待ち下さい。よろしくお願いします。
東 宏乃