東京都で最もポピュラーな低山、高尾山(標高599m)。
東西に長い東京都の西半分の地域(多摩地区)の小学生のほとんどが遠足で行く山です。
5月26日(土)、その新緑の高尾山に登ってきました。
この歳まで、病気らしい病気をしてこなかった私としては、
2004年6月の左膝の靭帯断裂と9月の再建手術、
翌年8月の抜釘・半月板修復手術以来の挑戦でした。
加えて、2011年12月28日に起こした「ぎっくり腰」のリハビリも兼ねていました。
10代〜20代は、都立立川高校の生物部員&OGとして、親しんだ奥多摩・奥武蔵の山々。
大学の「歩行会」で巡った、八ヶ岳や北アルプス、乗鞍・白山、吾妻連邦の山々。
20代中盤に、修士論文の地域研究で取り上げた、津軽・岩木山。
30代後半の、ラオスの山。
そして、2010年3月の、屋久島「屋久杉ランド」の天空の森。
それ以来の山行でした。
山行のパートナーは、筑波大学大学院時代の文化生態学研究室の仲間、N氏。
アウトドアの達人で、いつも私が困っているここぞという時に、助けに来てくれます。
陣馬山からの縦走も候補に上がったのですが、腰が持つかどうか不安だったので、
エスケープルートやリフトのある高尾山に決めました。
猪突猛進癖のある私としてはかなり懸命な選択です。
20代は、信州の2000m級の山を闊歩し、
研究の為とはいえ1600m級の岩木山(=津軽富士)を毎日のように日帰りで登っていた私から見れば、
高尾山はあまりにも低い山でした。
でも、膝と腰に不安を抱える身としては、ある意味、大きな挑戦だったのです。
ザックも靴も新調し、ポールも2本買うという、万全の備えで臨みました。
靴は、衝撃をより吸収するマウンテン・トレイルを選択しました。
山行の前後に、Z氏から丁寧な指圧を受け、ベストな体調を用意しました。
結果は、●(まる)。
高尾山南面の琵琶滝の沢を6号路で上がり、頂上付近で照葉樹林帯を抜け、
帰路は、北面の4号路で、ブナの新緑を楽しむことができました。
N氏からは、
自分のペースで、かつ、一定のペースで登って降りて来ることができたので、
「合格点」をいただきました。
平和で持続可能な社会の実現を希求するには、
自然からこそ見習うことがたくさんあります。
今回は、自分の内なる自然と高尾山という外の自然と、
少しだけ呼応することができました。
ブナの葉っぱを通して、広い世界と空でつながっていることを実感したのです。
8月の雨季にバングラデシュに行くことを、心に決めました。
健康第一、健康維持の重要性を誓った山行でもありました。
N氏、ありがとう。そして、これからもどうぞ、よろしく。
◆高尾山の花々(上左から、シャガ、ウツギの仲間、大文字草の仲間)
◆高尾山 北面4号路(釣り橋、4号路、ブナの葉)
◆装備(ドイター28リットルザック、コッフェルでお昼食は中村屋のレトルトカレー)